旧:YOUの自転車小屋

どうもYOU(ユウ)です!!このブログはロードバイクやママチャリのレストアを行うホームメカニックの方やサンデーレーサーの方向けの情報発信ブログになります。※YOUの自転車小屋2.0 http://youscyclecabin118.com/ へお引越ししました(2017年2月17日」。

ロードバイクレストア/錆びたフラットペダルの復活

YOUの自転車小屋2.0へ移転しました。

ペダルも再利用します。

高い物ではありませんが、再利用出来る物は再利用する方針なので手間は惜しまず作業していきます。

f:id:youscyclecabin118:20160516092705j:image


恒例の状態確認から。

クランクから外した時にも書いてますが、ペダルプレートの錆の進行具合が前後で異なります。

フラットペダルなので正確には前後がありませんが、ここは便宜上そう表現します。

錆が酷く無い方

f:id:youscyclecabin118:20160516092829j:image


錆が酷い方

f:id:youscyclecabin118:20160516092908j:image


錆が酷い方はプレートの内側も錆が進行してます。
雨晒し保管だったので保管時の風の向きで違うのでしょう。

f:id:youscyclecabin118:20160516093044j:image


シャフトも剥き出しの部分が錆びてます。

f:id:youscyclecabin118:20160516092955j:image


分解をしてきます。
プレートはプラスネジで留まっているので外すだけです。

シャフトとボディを分離するにはまず反クランク側のキャップを外します。
今回のは樹脂パーツが嵌ってるだけなのでマイナスドライバーでこじって外します。


f:id:youscyclecabin118:20160516093236j:image


外すと中にナットが見えます。

f:id:youscyclecabin118:20160516093300j:image


これをクランク側にペダルレンチもしくはハブスパナを見えたナットにはソケットレンチを掛けて緩めます。
右ペダルは
f:id:youscyclecabin118:20160516093930j:image


ナットが外れると舌付きワッシャーが見えてきます。
これは引き抜くだけ

f:id:youscyclecabin118:20160516094923j:image


これでようやく玉押しが見えてきます。
ちょっと奥に入っているので外しづらいですが、このペダルの場合11mmのソケットで外すことが出来ました。

f:id:youscyclecabin118:20160516094856j:image


ようやくベアリング玉が見えてきました。
ほんのりグリスが残っており悪くない状態です。

f:id:youscyclecabin118:20160516095014j:image


これでシャフトが抜ける様になりますので、ベアリング玉を落とさない様にゆっくり抜きます。

f:id:youscyclecabin118:20160516095056j:image


玉押しにはダストシールになる樹脂ブッシュが付いていましたが、硬化が進んでおり簡単に割れてしまいました。
これは最悪無くても使えるのでどうするかは後で考えます。

f:id:youscyclecabin118:20160516095406j:image


これで分解は完了です。

f:id:youscyclecabin118:20160516095329j:image


シャフトの錆ですが、ワイヤーブラシで擦ると其れなりに綺麗になりました。

左がブラシ後、右がブラシ前

f:id:youscyclecabin118:20160516101006j:image


両方綺麗にしました。
玉当たり部分も無事なのでこれはこのまま使います。

f:id:youscyclecabin118:20160516101121j:image


各パーツ洗浄完了。

f:id:youscyclecabin118:20160516101147j:image


本体はこのまま再組み立てをしていきます。

シールが甘くなる事も有るのでFinish Line Tefronグリスを使います。
いつもの事では有りますが(笑)

f:id:youscyclecabin118:20160516101242j:image


ケバには注意が必要ですが、こう言う狭い所に綿棒を使うと便利です。
汚れを落とす時も同じです。

f:id:youscyclecabin118:20160516101310j:image


シャフトには錆止めの為に全体にしっかりとグリスを塗ります。

f:id:youscyclecabin118:20160516101350j:image


玉押しナットにもしっかりと塗ります。

f:id:youscyclecabin118:20160516101415j:image


ボディに取り付けます。
玉当たりをギリギリまで調整したいので有ればこの時玉押しは少し緩めにしておくと良いと思います。
個体差は有るのでその点は納得の行くまで繰り返すしかないですね。

f:id:youscyclecabin118:20160516101458j:image


舌付きワッシャーとナットを取り付け本締めして完了です。
キャップをする前に少しここにグリスを入れておいても良いかもしれません。

f:id:youscyclecabin118:20160516101526j:image


本体はこれで完成。

f:id:youscyclecabin118:20160516101557j:image


続いてはペダルプレートを美装します。

ワイヤーブラシで可能な限り綺麗にしました。
錆が余り進行して無かった側はかなり綺麗になりましたが、

f:id:youscyclecabin118:20160516101634j:image


錆が進行していた側は錆が深く除去出来ませんでした。

f:id:youscyclecabin118:20160516101709j:image


内側も

f:id:youscyclecabin118:20160516101750j:image


そこでお約束の酸洗をします。

f:id:youscyclecabin118:20160516101817j:image


この光景はギヤ板酸洗の時に紹介しています。

f:id:youscyclecabin118:20160516101850j:image


ここまで錆は落とせました。

f:id:youscyclecabin118:20160516101927j:image

f:id:youscyclecabin118:20160516101949j:image


ボルトも合わせて酸洗しています。

f:id:youscyclecabin118:20160516102015j:image


このままではすぐ錆びるのでこれもギヤ板同様に塗装します。
使うのは艶消しブラック。

f:id:youscyclecabin118:20160516102037j:image


塗れました。

f:id:youscyclecabin118:20160516102107j:image


ボディとこれまた塗装したボルトで取り付ければ

f:id:youscyclecabin118:20160516102138j:image


完成です。
見違える姿になりました。

f:id:youscyclecabin118:20160516102204j:image

綺麗になると気持ちが良いです(笑)