ロードバイクレストア/錆びたフラットペダルの復活
YOUの自転車小屋2.0へ移転しました。
ペダルも再利用します。
高い物ではありませんが、再利用出来る物は再利用する方針なので手間は惜しまず作業していきます。
恒例の状態確認から。
クランクから外した時にも書いてますが、ペダルプレートの錆の進行具合が前後で異なります。
フラットペダルなので正確には前後がありませんが、ここは便宜上そう表現します。
錆が酷く無い方
錆が酷い方
錆が酷い方はプレートの内側も錆が進行してます。
雨晒し保管だったので保管時の風の向きで違うのでしょう。
シャフトも剥き出しの部分が錆びてます。
分解をしてきます。
プレートはプラスネジで留まっているので外すだけです。
シャフトとボディを分離するにはまず反クランク側のキャップを外します。
今回のは樹脂パーツが嵌ってるだけなのでマイナスドライバーでこじって外します。
外すと中にナットが見えます。
これをクランク側にペダルレンチもしくはハブスパナを見えたナットにはソケットレンチを掛けて緩めます。
右ペダルは
ナットが外れると舌付きワッシャーが見えてきます。
これは引き抜くだけ
これでようやく玉押しが見えてきます。
ちょっと奥に入っているので外しづらいですが、このペダルの場合11mmのソケットで外すことが出来ました。
ようやくベアリング玉が見えてきました。
ほんのりグリスが残っており悪くない状態です。
これでシャフトが抜ける様になりますので、ベアリング玉を落とさない様にゆっくり抜きます。
玉押しにはダストシールになる樹脂ブッシュが付いていましたが、硬化が進んでおり簡単に割れてしまいました。
これは最悪無くても使えるのでどうするかは後で考えます。
これで分解は完了です。
シャフトの錆ですが、ワイヤーブラシで擦ると其れなりに綺麗になりました。
左がブラシ後、右がブラシ前
両方綺麗にしました。
玉当たり部分も無事なのでこれはこのまま使います。
各パーツ洗浄完了。
本体はこのまま再組み立てをしていきます。
シールが甘くなる事も有るのでFinish Line Tefronグリスを使います。
いつもの事では有りますが(笑)
ケバには注意が必要ですが、こう言う狭い所に綿棒を使うと便利です。
汚れを落とす時も同じです。
シャフトには錆止めの為に全体にしっかりとグリスを塗ります。
玉押しナットにもしっかりと塗ります。
ボディに取り付けます。
玉当たりをギリギリまで調整したいので有ればこの時玉押しは少し緩めにしておくと良いと思います。
個体差は有るのでその点は納得の行くまで繰り返すしかないですね。
舌付きワッシャーとナットを取り付け本締めして完了です。
キャップをする前に少しここにグリスを入れておいても良いかもしれません。
本体はこれで完成。
続いてはペダルプレートを美装します。
ワイヤーブラシで可能な限り綺麗にしました。
錆が余り進行して無かった側はかなり綺麗になりましたが、
錆が進行していた側は錆が深く除去出来ませんでした。
内側も
そこでお約束の酸洗をします。
この光景はギヤ板酸洗の時に紹介しています。
ここまで錆は落とせました。
ボルトも合わせて酸洗しています。
このままではすぐ錆びるのでこれもギヤ板同様に塗装します。
使うのは艶消しブラック。
塗れました。
ボディとこれまた塗装したボルトで取り付ければ
完成です。
見違える姿になりました。
綺麗になると気持ちが良いです(笑)