ママチャリレストア 〜Nexus Inter4 分解整備その3〜
YOUの自転車小屋2.0へ移転しました。
前回までで分解は完了して、部品は綺麗に洗浄しました。
特に破損も無く綺麗な状態でしたので、今回から組み立てして行きます。
組み立てに使うグリスはFinish Line Tefron greaseです。
長期メンテフリーで使う事を考えて防水性能も高そうなこのグリスを選択しました。
パッケージからして強そうです(笑)
ここでちょっと内装ギヤの構造について触れておきます。
外装変速と違い、目で見えませんが肝はこのシャフトと二つ割のスリーブです。
※写真では既にスリーブが付いています。
写真の真ん中辺りにシャフトに段が3つ切ってあるのがわかるでしょうか?
ここに遊星ギヤに付いているラテェットの爪が掛かるようになっています。
そして二つ割スリーブを回すと(ワイヤーを引いた状態を模擬)段付きの部分にスリーブが来てラテェットの爪が掛からないようになるのがわかるでしょうか?
この組み合わせで駆動に作用するギヤ比を変えて変速するのが、内装ギヤの基本です。
つまりギヤ段数が増えるとそれだけ遊星ギヤが増えてボディーが大きくなるのとギヤが増える為フリクションが大きくなる傾向に有ります。
簡単に説明したところで組み立てに進みます。
基本は分解時の逆なので最初に遊星ギヤを組みます。
ここで注意なのは外側3つのギヤの位相です。
よく見るとポッチが付いてます。
ここを写真の様に合わせないと上手く回りません。
シャフトには防錆の為に全体にグリスとベアリングにもたっぷり目にグリスを塗っておきます。
リテーナーは表裏が有るので向きには気を付けて下さい。
写真が正しい向きです。
グリスで手が汚れて途中の写真が撮れませんでした(すいません汗)。
飛んでしまいましたが、ユニットはこれで完成。
こいつをボディーに収めます。
当然ベアリング類にはグリスを塗っておきます。
収めるとこんな感じ。
ここでひっくり返して反対側のベアリングを取り付けます。
ベアリング当たりは長期運用を考えて少し渋目にしておき、ダブルナットで周り止めをしておきます。
反対側に戻りギヤと変速を装置を付いてます取り付けて完成です。
この段階でギヤが変速するか確認しておきます。
ホイールを回しながら変速を装置を引っ張ると回転が変わりましたので、OKとします。
次はローラーブレーキをオーバーホールして行きます。