クロモリロードバイクのレストア 〜ラージハブ研磨と組み立て 〜
ハブの研磨と組み立てまで終わらせてしまいます。
この自転車の目玉的存在のアルミラージハブですが、元の状態が分からない位くすんでしまっています。
ホイールを分解した時にハブの分解は完了してます。
ハブボディはひたすら磨くしか無いので途中は割愛します。
磨く間にその他のパーツを洗浄と観察をしていた所、フロントハブの玉押しに虫食いを発見‼️
無視が出来ないレベルなので寸法から使えそうなものを探して新しいものを購入。
ハブ自体は磨いていくうちにSHIMANOのLOGOが確認でしたのでSHIMANOで玉押しを探した所、スモールパーツで有りました。
今回の自転車は時代がかなり古いので厳密には合うパーツではありませんが、寸法関係は同じなので問題無いと思います。
SHIMANOはスモールパーツが豊富なので助かります。
リアは僅かに虫食いが有る程度なのでそのまま使います。
ボールベアリングも輝きが失われていないので再使用します。
これで部品の準備は完了です‼️
ついでにBBも洗浄。
サラッとここまで来ましたが、早速組み立てます。
準備した物はこちら。
因みにハブは光ってますよ〜(笑)
もう少し大きい写真は後程。
ここからは型通りの作業
これで完成‼️
ハブの輝きが眩しいです😁
あまり重量を気にする類の自転車ではありませんが、参考までに体重測定。
フロントハブ
リヤハブ
リム
うん。
どれも重い‼️
最近のロードホイールと比べるとどの部品も1.5〜2倍位の重量があります。
最後にBefore/After
<Before>
よく分からない汚れとくすみで何処のメーカーの物かも分からないレベルでした。
<After>
見事に本来の輝きを取り戻しました。
SHIMANOのLOGOもハッキリと確認出来ます。
ハブはこれで完成です。
アルミの輝きにラージハブ‼️
クラシックの王道で素敵です。
クロモリロードバイクのレストア 〜クイックレバー美装〜
メタルパーツの磨きを続けます。
物はシマノ製のクイックレバーですが、元々こう言う色じゃないか‼️
と思う程の見事な汚れっぷりです。
レバー部分には”SHIMANO”の文字が刻まれていますが、錆で見えません。
ナット側は汚れと錆が浮いてます。
メッキが大丈夫か心配です💦
という事で磨く為に早速バラしました。
最近のクイックレバーはレバー部分とシャフトは分離出来ませんが、この時代はナットを外せばバラせます。
各パーツをピカールと真鍮ブラシでひたすら磨いてグリスアップして組み立てたのはこちら↓
”SHIMANO”の刻印が綺麗に復活しました。
ナットはメッキまで錆が侵食しており、下地の銅メッキが見えてますが、使えそうなのでこのまま使います。
このクイックのお気に入りポイントはレバーの質感が良い事。
その分重いですけどね(笑)
クロモリロードバイクのレストア 〜ハンドル周り完成〜
ブレーキレバーが出来たのでこのままハンドル周りを仕上げます。
バーテープは全く剥がしてない状態ですが、朽ちて殆ど無い状態です。
そしてこいつを剥がすのが意外に大変。。。
今回も苦労しました💦
ステムは栄輪業のSRというグレード。
長さは80mmになります、
オールアルミなのでひたすら磨きます‼️
ハンドルも同じ位栄輪業。
この手のアルマイトは硬いので磨くのに苦労しますが、これもひたすら磨きます‼️
という事で磨けました‼️
美しい。。。
レバーも付けて
アルミの輝きがやっぱり好きです。
今では手に入らない部品ばかりですが、磨けばまた昔の輝きを取り戻す。
これがレストアの楽しみ‼️
このレストアはまだまだ続きます。
クロモリロードバイクのレストア 〜ブレーキレバーの再生〜
やや暫く更新が止まっておりましたが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?
暑い日が続きますが、自転車🚴乗れてますか?
私はお盆は乗れてましたが、仕事始まってからは全く…💦
とまぁ。
お盆あけてから色々あって更新してませんでしたが、再開します。
今回はブレーキの再生です。
昔ながらのレバーが付いていますが、ただバラして綺麗にして組むと言う事にはならず、色々してますので、レストアされる方の参考になればと思います。
それでは始めます‼️
まずは全体の状態確認をします。
シマノ製ブレーキレバーになり、ボディとレバー含めアルミで出来ており、それなりな高級感があります。
問題は片側のレバーが落車によるものと思われる曲がりがある事。
レバーがボディから外れるくらいなのでそれなりに大きい落車だったと思われます。
取り敢えずバラしました。
レバー可動部は圧入されてるだけなので細いドライバー等で押せばOKです。
改めて外した状態でレバーを比べてみます。
左が正常な物で右が曲がったもの。
この状態で見ても結構曲がってます。
重ねると分かりやすいですね。
正面で見ると少し捻れて曲がっているのが分かります。
下から見ると結構激しいですね。。。
と言うことでこのまま使うわけにも行かないので、矯正します。
矯正と言っても力技しかないので、万力に傷が入らない様にウエスと一緒に挟んでウォーターポンププライヤーで矯正して行きます。
一度曲がって金属疲労をしているので出来るだけ最小限の矯正で終わらせました。
にしてもアルミの割にかなり硬かったです。
レバーなので硬くなければなりませんが、それにしても硬かったです。
これで問題1は解決しましたが、もう一つ問題があります。
それはレバー可動部の部品が足りない事。
レバーがボディから外れた時にブッシュも外れて何処かに行ってしまった様です。
パーツ単体の販売を探しましたが、こんな古い物は当然流通しておらず。
困りました。。。
と言う事で自分で作る事にしました‼️
まずは材料探しですが、シャフトを圧入するのである程度の柔らかさと粘りがある材料である必要があります。
候補材としては
①プラスチック
②木材
③アルミ
④ウレタン樹脂
①は加工のしにくさと圧入時に割れる可能性が高い為NG。
②は加工はし易くコストも良いのですが、木目から割る可能性が高い為NG。
③は加工のしやすさと強度面を満たしていましたが、必要なサイズの母材の入手がしにくい為NG。
最後に残ったのは④でこれが加工面と強度面を満たしていますが、母材を何処から入手すれば良いのか。。。
あっ‼️
と閃いたのが、これ↓
まな板マウントですね‼️
厚みが有るのは100円ショップでは発見出来なかったので、ホームセンターで入手。500円位でした。
という事で早速加工して行きます。
シャフトを通す下穴を予めドリルで開けて必要なサイズのブロックを切り出します。
ブロックが出来たら彫刻刀で整形して行きます。
薄い部分の加工が難しく何回か失敗しましたが、母材は沢山有るのでOK(笑)
そして出来ました‼️
手前が自作ブッシュ。
奥が正規のブッシュ。
厚みが足りなかったのでワッシャーで補っています。
これで部品は揃ったので各パーツの洗浄と磨きを行い。
組み立て完成‼️
ブッシュも綺麗に収まってます。
強度面は使いながら確認して行く必要がありますが、一旦形にはなったのでこれで使ってみます。
今回は如何だったでしょうか?
少しは役に立ったでしょうか?
お役に立てれば幸いです。
それではまた🚴🚴🚴
クロモリロードバイクのレストア 〜ヘッドパーツのフレームからの取外し〜
フレームに唯一残っているパーツになるヘッドパーツを外していきます。
自作メンテナンス台に乗せて作業を進めていきます。
ヘッドパーツを外す為に準備したのは何処のホームセンターでも買えるような8mmのボルトとナットに加え、外径30mmと50mmのワッシャーです。
ポイントはワッシャー外径30mmのものの内1枚を半分にカットしておく事で、他の物はそのまま使います。
使い方は以下の手順。
半分にカットしたワッシャーを上ワンの内側を通して下ワンのヘッド圧入されている部分に乗せます。
ここを叩いてワンを抜くわけですが、上ワンが付いた状態ではワッシャーが入らないのでこの為にワッシャーを半分にカットした訳です。
もう半分も入れて
ナットとワッシャーを付けたボルト通し
1番大きなワッシャーで外側からワンを挟んでナットで締めれば準備完了‼️
でしたが‼️
ボルトでは強度が足りなく曲がってしまった為💦
エクステンションバーにソケットを付けてハンマーで叩くこことで外れました。
↓エクステンションバーとソケット
ソケットは中のナットを避ける為に大きめの17mmを使ってます。
フォークには玉押しが残っているので外します。
専用工具もありますが、これまたお高いのでハンマーと貫通ドライバーで代用します。
左右交互に少しずつ叩いて外します。
これでようやく全てのパーツが外れて揃ったヘッドパーツがこちら‼️
見事に錆と汚れでダメージがある状態です。
再使用出来るかを判断する為にクリーニングをしとピカールで磨いてみました。
ヘッドパーツはシキシマ製でした。
恐らく廃盤の物かと思います。
アウター受けはシマノ製でこれはまだ使える範囲です。
ヘッドはランドナーに多いマイクロアジャスター。
磨いてツヤもまあまあ出たので使えるかな⁉️
と思いましたが‼️
詳しく見るとメッキの剥がれが激しく、綺麗に復元が難しい状態でした。
と言うことで、新しい物を買いました‼️
タンゲ精工製レビンです。
ロード用になりますが、安価でそこそこ程度の良いものはこれくらいだったので、これに決めました。
ランドナーの物との違いは上ワンの受けがオスメスが逆です。
後は防水パーツがしっかり付いている関係もあり部品点数が多いです。
ということでヘッドパーツはここまで。
この輝くヘッドを付けるのはまだまだ先になりますが、楽しみです‼️
クロモリロードバイクのレストア 〜ホイール分解〜
各パーツの分解を進めていきます。
まずはホイールから行きましょう。
昔ながらの36hの4クロス/8本取りです。
ハブはラージハブを使っていますが、汚れのせいかメーカーがわかりません。
組み方を見ていきます。
右を進行方向とするとハブの外から出ているスポークが進行方向とは逆に出てます。
一方、反対側の同じ方向に出ているスポークはハブの内側から出ています。
つまり、JIS組になります。
早速ハブをバラしいていきます。
ハブスパナで緩めます。
簡単に取れました。
ナットはかなり昔のものと推測されますが、今の安物自転車のナットよりもよっぽど品質が良さそうでしっかりしてます。
丸ワッシャーと舌付きワッシャーが取れました。
玉押しも手で回せば外れます。
球が落ちない様にシャフトを慎重に抜いて中の状態を確認したところ、グリスが枯れてしまっています。
球は無くさない様に保管しておきます。
再使用出来るかは洗浄してから見極めます。
中々磨きがいのあるハブです。
リムからハブをバラしていきます。
シングルウォールなのでニップルまでアクセスが非常に簡単です。
この場合最初だけニップルレンチで緩めてあとはマイナスドライバーで緩めた方が早いのでそうします。
完全にばらけました。
スポークは完全に錆びてしまって使えないので新しいものを準備する必要があります。
長さは306mmだったので新しいものを手配しておきました。
続いて後輪です。
こちらも始めに組み方を確認します。
フリー側は後ろ方向に出ているスポークが外側通しでした。
一方ハンフリー側の外側から出ているスポークは進行方向を向いていますので、JIS組になります。
ギヤは5速のシマノ製ボスフリーになります。
歯切りの仕方が時代を感じさせます。
このタイプはトップギヤにネジが切ってあるタイプになるのでヌンチャク2つ掛けで緩める方法になりますが⁉️
ビクともしません。
そこで止むを得ずフリーボディ自体を分離する方法で分離します。
まずはハブシャフトの分離が必要なのでフロントと同じ要領で分解します。
リアもグリスが枯れてます。
球はしっかり無くさない様にしておきます。
フリーボディはこのキャップのような物が玉押しになっているのでカニ目レンチの穴に貫通ドライバーを引っ掛けて緩めます。
ここは逆ネジなので注意が必要です。
引っ掛けたらあとはハンマーでコンコンゆっくり手応えを感じながら緩めます。
無理無く外れました。
そのままギヤごと引き抜くと外れます。
球が大量に落ちるので下に布を引いて無くさないように注意します。
ラチェットの爪はリングで止まっているだけなのでドライバーを引っ掛けて持ち上げれば外れます。
玉押しに調整の為にシムも有りますので、これも忘れない様に確保しておきます。
因みにスプロケットリムーバーでハブからボスフリーの本体を外そうとしましまたが、現行のリムーバーでは合いませんでした。
そこで時代的に1番昔のもので使えそうなものを新たに購入しましたが‼️
これもダメでした。
という事でこれでもメンテは出来るので諦めることにしました。
これで前後共に分解完了です。
それぞれのパーツは良い感じに汚れています。
ここからのBefore/Afterをお楽しみ頂ければと思います。
分解作業はまだまだ続きますので、お付き合い下さい。
クロモリロードバイクのレストア 〜分解②〜
分解を続けます。
まずは中々興味深いタイヤをホイールから外します。
トロけてますね。
やっぱり焼けたチーズみたいです(笑)
ベリベリ手応えを感じてながら剥がしていきます。
後はタイヤレバーで剥いでいきます。
外れました。
ここでリムを確認。
”ウカイ”製 でした。
初めて知りましたが、このメーカーはランドナー系のパーツを作っているメーカーのようです。
今もあるのかな❓❓
フレームからパーツを外します。
まずはひっくり返して作業します。
ひっくり返してBBを見るとフロントディレイラー側のワイヤーにはリードがありません。
フレームに食い込んでます…。
どうやら最初からこの仕様みたいです。
ここは良くないので要改善ですね。
フロントディレイラーからワイヤーを外し。
バンドを外します。
全体的な錆の割に固着は有りませんでした。
リアディレイラーも
六角レンチで緩めれば
外れます。
昔ながらの造りをしていていい雰囲気を出してます。
Wレバーはバンド式なので裏のボルトを緩めれば
外れます。
SHIMANOマークがいけてます。
ここで元の位置にフレームを戻します。
シートをフレームから外していきます。
このフレームの面白いのはアウター受けが一部品としてシートピンと一緒に付いてます。
ただし、錆びてしまって再使用は出来ない状態です。
アウター受けとしてはこの様にして使います。
センタープルブレーキを外します。
現物は初めて見ました。
特徴としてはリターンスプリングが異常に強いです。
おそらくブレーキレバーにリターンスプリングが無いものを使う事を想定した設計だと思います。
取り付けているナットは最近の埋め込みナットではありませんので、メガネレンチで緩めていきます。
外れました。
シマノ製ブレーキキャリパー。
ハドル周りに移ります。
左レバーは完全にブラケットからレバーが脱落しています。
レバーが外れているお陰?で見やすいですが、ブラケット自体は大きなマイナス頭のねじを緩めると外れます。
ブルーがワンポイントで綺麗です。
ハンドルも外しました。
ステムは引き上げ棒のボルトを緩めれば
抜けてきます。
ここは結構固着しているものも多いので助かります。
フォークとフレームを分離します。
レンチで緩めて順番に外していくとフレームと分離できます。
これで大物の分離は完了です。
まとめると
これで大枠の分解は完了です。
思いのほか固着が無くスムーズで助かりました。
次回から個別のパーツ分解と状態確認をしていきます。